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玄翁(げんのう)とは、いわゆる、金槌(かなづち)のことです。
大工さんは、この玄翁を引退するまで、何万回、何十万回と振り続けます。そのため、自分の腕の一部とも言っていい道具については、命程に大事だということです。また、自分にあった道具で仕事をすることで、疲れにくく、正確で、効率的に仕事ができるということで、良い仕事につながるとのことです。 その玄翁造りに立ち会うことが出来ました。 私の親しい仲間で、まだ20代の若い原大工の玄翁を、日本でもかんな削りの世界では指折りの工藤大工が造ることになりました。まさに、技術の伝承の瞬間です。 この木から削り出して行きます。 この作業をじっと見ていて気付いたことは、工藤大工の姿勢です。 とにかく姿勢が真っすぐで、変に歪んでいません。 原大工もめきめき腕を上げていっているのですが、その違いは姿勢にあるのではと感じました。 ちなみに、工藤大工の玄翁はこんなんです。 振らせてもらいましたが、本当にバランスの良さを実感します。 そして・・・・ そして、素人の私も振らせてもらいましたが、 おそらく重心の位置がいいのか、振っても振ってもスムーズで、とても軽く感じます。 原木の時にも何回も振って、向きを決め、削りながらも何回も振っては削り直していました。 その夜には、根本に「工藤一男」の刻印も押してもらっていました。 みんなで、一杯やりながら、職人の世界の魅力を肌でいや腕で感じた一日でした。 「ハラッチ(原大工のニックネーム)。いつかは、今度は、自分の後輩の玄翁を作ってやるんだぞ!」
by K1-mgs
| 2012-07-04 23:22
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